【連載:省エネ③-3】機器の使い方から省エネを考える
引き続き、電気製品の省エネな使い方をお伝えします。
今回ご紹介する商品は、「食器洗い乾燥機、バスルーム、」です。
●食器洗い乾燥機
「電気製品の省エネな使い方」というよりも、食器洗い乾燥機そのものの効果についての話です。
省エネ研修で驚いたことのひとつに、食器洗い乾燥機の経済性があります。
食器洗い乾燥機を使用する場合と手洗いの場合とでは、使われる水の量が大幅に異なってくるというのです。例えば、食器60点を手洗いした場合、水を70L~100L使用するのに対して、食器洗い乾燥機を使用した場合では約10L程度で済む、とのこと。非常に少ない水量で洗うことができます。
ユーザー様からよくいただくご質問の中に、食器洗い乾燥機の洗浄能力のことを聞かれることがあります。ギトギトの乾いてしまった油汚れなどは落とすことはできませんが、食器洗い乾燥機にかける前に「予洗い(あらかじめ、汚れの激しいお皿などを軽く洗っておくこと)」をしていただければ、十分に汚れを落とすことができます。水道などの光熱費に悩まれている方は、食洗器を使用してみる、というのは省エネを考えるうえでのポイントかもしれません。
●バスルーム
・スイッチ付きのシャワーヘッドを使う
シャワーには、ヘッド部分に出し止めをするスイッチが付いたものや、シャワー内の圧力を上げて少ない湯量でも勢いがあるお湯が出るシャワーヘッドなどがございます。これらを使用することで、お湯を簡単に止めることができたり、意識せずに使用する湯量を少なくすることができるのです。
・お風呂のふたを閉める
お風呂のふたを閉めるだけで、お湯の保温効果が高まります。これによって、追い炊きにかかる時間を削減することができ、省エネにつながります。
・保温性の高い浴槽を選ぶ
もし、お風呂のリフォームなどをお考えであるならば、浴槽に保温効果のあるものを選ぶと良いでしょう。これによって、やはり追い炊きにかかる時間を削減することが可能となります。お風呂は、水や火を目に見えて使用する場所でもあります。このような場所では、設備自体をエネルギーをあまり使わないタイプにしておくことが、省エネにつなげるポイントとなります。
これら以外にも電気製品の省エネな使い方はあるのですが、それらについては、また別の場所でご紹介させていただきたいと思います。
次に、省エネを考えるうえでキーとなるポイントが、「省エネ性能の高い商品を選ぶ」という点です。次回では、この商品選びについて、ご紹介させていただきたいと思います。