エアコン工事では、こんな場合もあるんです・・・
先日のエアコン工事は、通常とは異なるものでした。
エアコン工事で重要な要素のひとつは、室内機に貯まるドレン排水を適切に外部に誘導するドレン配管です。ですが、このドレン配管が、建築の関係上どうしてもできないケースが存在するのです。
その場合、ドレン配管を天井に設備し、ポンプを用いてドレン排水を天井まで持ち上げ排水する方法があります。
このポンプのことを、ドレンアップキットなどと言います。
(下記の画像でいうと、左側の四角い物体です)
このキット、実は今一つの役割を持ちます。
それは、ドレンアップキットが故障したときにエアコン本体が自動で止まる、という点です。
もし、ドレンアップキットが故障したときにエアコンが止まらなければ、いつまでもドレン排水を生成し続けてしまい、お部屋が水浸しになってしまいます。したがって、この点についての制御回路を適切に構築する必要があります。
今回の工事は、天井のドレン配管は完了済み。エアコン本体とドレンアップキットの交換工事でした。
通常の工事とは異なります。
特に異なる部分は、ドレン配管を断熱処理する作業が必要になりますので、その処置に。
また、キット故障時のエアコン自動停止制御回路の構築処置に。
さらに、冷媒配管も天井配管されており、その配管接続処理に。
そして、電線接続箇所が通常の2倍箇所に、また電源を200Vから100Vへ変更する、などなど、通常よりも時間を要しました。
今回は、非常に挑戦的な工事で、われわれとしても経験となるものでした。