感震ブレーカー内蔵の分電盤交換工事を行いました
先日は、補助金を使って、感震ブレーカー付き分電盤の交換工事を実施しました。
そのお客様のご依頼の背景は、近所で発生した火事でした。
その火事の原因が、分電盤に組み込まれている漏電ブレーカーの劣化による故障、それによる漏電火災、とのことでした。
ご依頼のお客様の分電盤を拝見すると、新築のときに設置された分電盤をそのまま使用しているとのこと。
漏電ブレーカー自体は有効に働いていましたが、古くなっているので、交換をやはりご提案いたしました。
当社の営業エリアである足立区では、この分電盤をリニューアルする際、「感震ブレーカー内蔵型」にすると、補助金が出ることをご案内いたしました。
今回のケースでは、費用の約95%がカバーできることがわかり、その点をご説明したところ、お客様にも喜んでいただけました。
ところで、「感震ブレーカー」とは、震度5強以上の強い地震が発生した際に、自動的に漏電ブレーカーが落ち、電気を遮断してくれるものです。
このブレーカーの重要性が指摘されたのが、2011年3月に生じた東北大地震です。
このとき、この分電盤において何が生じたのか。
地震によって電力会社からの供給が遮断されると同時に、生活するみなさまも、その居住エリアから避難することになりました。
ところが、この地震により家屋内を走る電線が傷み、漏電する状態になっていたところへ、電力会社からの電力供給が復旧いたします。
その結果、漏電火災がいたるところで生じることになりました。
この「感震ブレーカー」が装着されていれば、大地震の際に自動的に漏電ブレーカーが遮断され、電気復旧時の漏電火災を防ぐことができる。
地震などが多い昨今、重要性の増す電気設備と位置付けられているのです。
以下は、分電盤を交換している最中の画像です。
このタイプの分電盤は、感震装置が、中央漏電ブレーカーの左側に装着されています。
200Vの回路も設計されていますので、この点に関する接続は慎重に行います。
100Vの機器に200Vの電気を流したら、それらの家電製品はすべて壊れてしまうからです。
このような形で納品することができました。
ありがとうございました。
感震ブレーカーにご関心のある方は、ご相談ください。
お待ちしております。