2023夏ソニー総合提案会レポート2
ソニー総合提案会レポートのつづきです。
さて、ブルーレイレコーダーが、4Kチューナー内蔵モデルにおいて新商品登場いたします。
昨年において新商品は投入されませんでしたので、約2年ぶりの新商品登場ということになります。
4Kチューナーを内蔵しないモデルは、そのまま継続ということになります。
さて、レコーダーにおいては、ここ5年において目立った、特筆すべき機能が搭載されてこなかった傾向がございました。ですが、今回は、記述しておきたいいくつかの機能がございます。
・視聴中マーク・再生バー
・連続再生
・おうちタイム
・視聴中マーク・再生バー
録画した番組が視聴済みかどうか、また、再生バーにより視聴状況がどの程度まで進んでいるのかを録画一覧画面で確認することができます。削除してよいかどうかを家族に確認する手間が省けます。また、録画番組を誤って再生してしまったときに「未視聴マーク」に変更することもできます。
・連続再生
1回の操作で複数タイトルを一気に再生することが可能になりました。連続ドラマなど複数話の番組などを連続再生できるのです。昨今、動画配信サービスでは、こうした機能が当たり前になっていますが、本レコーダーも対抗手段としてこの機能を取り入れた、と見ることができるでしょう。
・おうちタイム
たくさんの録画番組にたいして、よく見る時間帯を「おうちタイム」として設定することで、いつも見ている番組がすぐに見つかります。例えば、夕食の時間帯を設定しておくと、夕食時によく再生するタイトルがおうちタイムに表示され、見つけやすくなります。
これらの点は、今までなかった便利な機能です。
これまでよりも、さらに使いやすくなることでしょう。
- レコーダーとテレビの関係変化
ブルーレイレコーダーについては、いまひとつ、この点に触れておく必要がございます。
ブルーレイレコーダーの本質的な機能は、見られない番組を録画することです。あるいは、好きな俳優が出演しているから録画しておきたい、というニーズによって用いられます。
言い換えれば、ブルーレイレコーダーは、テレビを補完するものとして位置付けられます。そして、これが大事ですが、これらの背後には、「テレビ番組がおもしろい」という暗黙の前提がある、という点です。
一方で、昨今、テレビ番組に対する倦怠感が醸成されており、これと並行する形でかねてから「放送とネットの融合」という問題提起が行われてきました。これを受ける形でソニーは、テレビにアンドロイドを搭載し、それを通じて、YouTubeなどの動画検索サービスやHULU、NETFLIXなどのVODを楽しめる状況を創出してまいりました。今回の「テレビによるエンタメ空間の構築」も、こうした歴史的蓄積の上に成立するものです。
さて、現在、ブルーレイレコーダーとテレビは、これらを考慮すると、補完するものから競合するものに変化していっているのです。
テレビのコンテンツ自体に倦怠感が醸成されている今日、テレビ番組を録画するというニーズ自体がすでに縮小傾向である、ということができます。そして、その倦怠感を埋める方法としての、Googleテレビ。
ここまで話しを展開してみると、テレビとレコーダーの関係は、おそらく「テレビコンテンツの倦怠感の醸成」ということを媒介に競合関係になっていると考えうると思います。新商品がフルラインで更新されなかった根拠もこのあたりを背景にしている気がいたします。
もちろん、テレビコンテンツを録画するという文化的習慣が一挙になくなる、ということではありません。これは技術の進展と生活者側における新しい文化の創造という点から、使用されていた既存ツールの役割が少しずつ変化し、最終的にはその使用過程から姿を消していく、時間のかかる過程であるということでもあります。
●総合提案会で披露された残り2つの商品
・VlogCamについて
こちらは、先日、記事にいたしました。
詳細は、こちらをご確認ください。
もし関心がありましたら、ソニーストアよりご購入ください
・ヘッドホンについて
詳細は書けないのですが、「とても軽量なもの」が登場するかもしれません、とだけレポートしておきたいと思います。
詳しい情報が届きましたら、またレポートいたします。